うれしい!たのしい!大好き!
幻の7thライブ
今回、この記事を書くにあたりスルーできないのが2020年5月に開催予定だった7thライブ「Q@MP FLYER!!!」・・・残念ながらコロナ禍で開催できず中止となり、急遽大体配信「手作りのThank You!」が2日間にわたって開催された。
この配信では過去のライブ映像などを元に1日目は最上静香役の田所さん、2日目は春日未来役の山崎さんがMCで中心となり、それぞれの出演予定日にあわせて他の演者たちもSNSっぽくコメントを途中で送れるようにした配信だった。
この生配信、数時間にわたって行われその後のおまけ生配信ではガミPや演出のJUNGO氏なども出演したのだが、中止になった7thライブの内容について「野外ライブっぽいこと企画してたんだけどな~」とはいうものの具体的な構成や演出内容などは徹底して口に出さなかった。
今思うとこれこそが今回の7th Reburnにつながるわけだが、このとき視聴している我々にはそれを知る術はなかった。
3周年イベントと生配信
そうして7thライブが開催されなかった悔しい気持ちを抱えつつ、毎週のように過去のライブ映像の配信があり、6月中旬の3rd幕張Day2公演の配信が終わったあとに3周年イベント曲「GlowMap」が発表となる。
そのMVを観て私たちは感情を揺さぶれる。
「GlowMap」のMVは野外ステージ、そして曲の終わりには花火の演出・・・
そう、おそらくこれはかなわぬ夢となった7thライブでの披露を模して作られたもの。それがわかったとき自然と涙がこぼれたのは今でも覚えている。
そして迎えた3周年生配信、「GlowMap」に13人ライブが追加されることや次のイベント「オペラセリア」の発表もあるが、最大の発表は「ミリオンライブのアニメ化」。
周年イベントの真っ最中なのでラウンジの通話がつながっているわけだが、私が所属するラウンジ「ミリオンマスター!」ではコンテンツの発表や1stライブに参加した者も多く、ここまでの長い年月を振り返ってたら「気がついたら画面が見えなくなってる」とか周年イベントの時速勝負中にふざけたことを言う人が多数、当然私も画面は見えず。
そしてその喜びと同時に、この発表をライブ会場で聞けたならどれだけ幸せだっただろうか・・・と幾度もライブ会場での発表を経験し、時に絶叫、時に涙した我々としては寂しさを覚えずにはいられなかった。
ミリシタ感謝祭オンライン
そして時は流れ2021年の1月のミリシタ感謝祭オンラインでまさかの発表。
昨年中止になった7thライブと会場もコンセプトも変えずに「Q@MP FLYER!!! Reburn」(以下7thR)として開催するというのである。
そのときの私のツイートがこちら
中止になったそのときからきっといつかどこかでこの景色を見るまで俺は死ねない、そう思っていたのだろう。
しかしながらコロナ禍の情勢は芳しくなく、緊急事態宣言が出たり消えたりしながら本当に開催できるのだろうか・・・という不安な日々を重ねていった。
プロ野球は人数制限はあるが有観客、ライブもシャニマス2ndや3rd名古屋などは人数を減らしつつ開催され、ようやくミリオンも大丈夫そうか・・・?と感じていた矢先。4月25日から緊急事態宣言が出され、シャニマス3rd東京公演1日目は有観客だが2日目は無観客での配信のみとなり、再び我々に激震が走る。
ミリオン7thRの開催地は山梨県であり、その隣の静岡では大規模イベントは中止になっていたり、東京など首都圏では酒類の提供がなくなり雲行きは怪しくなっていく。
ミリオンP同士ではこんな会話もした。
①何でもいいから7thRを開催してほしい
②できたら有観客でやってくれるとうれしい
③めっちゃ雨が降りそうなのでせっかくの野外、天気がよいとなおありがたい
このときの私たちの気持ちとしては「お願いだから私たちから2度目の7thライブを奪わないで」たぶんこの一心だったと思う。
そんなミリオンPたちの気持ちが通じたのかはわからないが、無事に7thRは開催が決定した、それも有観客で、である。
ライブ会場の様子
ライブ当日、早朝から続々と現地入りしたPたちの「現地結構寒い」の声。中には前日から現地入りしている人たちもいて、一日雨が降ってるし天気やばそうという声も有ったが、幸いにも公演1日目は曇り。ライブが開催されるお昼過ぎには寒さも目立たなくなってきていた。
富士急の交通の便の悪さもあり、駐車場はコニファー側は満車で道路を挟んだ遊園地側に車を止めて橋を渡ってくる人の姿も。
そして会場入り、いつもなら免許証などを提示して紙チケットをもぎられるところでは自分のスマホを提示してスマチケを自分でもぎる。そしてその後にアルコール消毒。厳戒態勢でライブ前の注意事項でもスタンディングはOKだが発声は禁止の旨を伝えられる。
自分の席についてみると前後左右は開いた形のいわゆる市松模様みたいな座席配置。ライブが始まってからもやはり埋まらない席もあり、実際にチケットを入手したもののリスクを鑑みて自宅での配信に切り替えた人も少なくないことが現地にいる私にもわかった。
7thR開幕
さて、ここからは普通にライブの感想について述べていく。1曲ごとの振り返りはせずに印象に残ったことを中心に行きたいと思う。
600日ぶりのライブ
前回ミリオンライブのイベントが観客を入れて行われたのは2019年9月の6thライブ追加公演である。そしてそこから実に600日以上が経過して7thRに至る。つまりライブの始まりに流れるテンションが昂ぶる「Overture」あれを会場で聞くのも600日振りである。そして流れてすぐに私は泣いた。なんなら私の後ろと右後ろも泣いていた。「ようやくここに戻ってきたんだな・・・」というライブ開幕の空気を感じただけで私の感情は耐え切れなかった。そこからFlyers!!!までずっと泣いていた。
ライブについて
今回のライブは一言で表すとめっちゃ楽しかった、以上である。さすがにそれだけでは申し訳ないので、何が楽しかったのかを考えてみたが「我々の予想を超えてきた」という点であろう。
例えばミリシタが始まった初のライブである5thライブではそれぞれMSシリーズというソロ3曲目を引っさげたライブだったのでソロ曲をそれぞれ歌うことは開演前から予想されていたし、実際にそのようなセトリとなっていた。初披露だったので新鮮な面はあるものの、やはり次に何がくるのかわからないという期待感は少ない。
一方今回の7thRはステージからして初の野外とすでにワクワク感MAXだったが、Flyers!!!が終わって次に流れた曲がLegend Girls!!…ミリシタに実装されていない曲を2曲目にもってきたし、全体曲でもないのもびっくりした。この時点で伝説の目撃者になるのでは…?という予感がしていた。
そしてアニマル☆ステイション!、育だけでなく各アイドルに動物の鳴き声を担当させ、志保がネコの鳴き声をやっただけでなく「こころがつうじあうってステキだよね」のパートを歌っていて、これはキャンプにきてテンションの高い志保さんだ…!!とさっきまで泣いていた私はどこかへいなくなり、満面の笑顔になってしまった。
この後のソロ曲でもデュエットになっている曲では相方に抜擢された方がおそらくその曲を歌うことになったエッセンスのパートを歌うようになっており、8年目のミリオンライブだからできるアイドルの世界観の広がりによって他のアイドルのソロ曲を別のアイドルが歌っても違和感のないような歌いわけとなっているだけでなく、元々の曲の歌い手であるアイドルの根幹に触れる部分は元々のアイドルが歌うというめちゃくちゃ誰がどこを歌うかが考えられた歌いわけになっていて感動してしまった。
例えば志保さんの持ち歌である「絵本」では志保役の雨宮さんと歌織役の香里さんのデュエットで、志保の内面を歌った曲であるがアイドルとしての1歩を大人になってから踏み出した歌織さんが「夢なんて見るだけじゃいつまで経っても叶わない」と彼女の内面ともとれる歌いわけになっていた。
この曲だけでなく、他のソロ曲も一緒に歌ったアイドルにここを歌ってほしいというところをピンポイントで抜いていた。
何がすごいってそれまで担当の曲だと思っていたものを他の誰かが歌う可能性があるだけでなく、自分の担当アイドルが他のアイドルのソロ曲を歌うこともあり、これによりそれぞれのアイドルの可能性がぐんと広がったのが今回の7thR最大の喜びかもしれない。(志保さんだったら誰のソロ曲のどこを歌うんだろう…と考えるとこれだけで楽しい気持ちになる)
野外ならではの演出
アイマスシリーズ初の野外ライブということもあり外の景色とセットリストはおそらく時間の経過(夕暮れなど)を意識していたのは間違いない。
1日目は曇りで情景もそこまで劇的なものではなかったが、2日目は快晴で上手側からメインステージを見ると日中は日差しでかなり見づらかったが夕方になって夕焼けに染まった空とステージが1つの風景となった。これが野外フェスなのだなぁ…と感動して2時間くらい眩しかった記憶はどこかへ消え去った。
夜のステージでいえば、暗いステージを照らすランタンを置く演出と食後を彷彿とさせるタイミングで火を囲んで夜空を見上げての桃子とジュリアの流星群。TA02のリリースイベントでワンフレーズ謳われた伝説がみんなで楽しんでいるキャンプで披露されることになるとは…夢にも思わなかった。
極めつけはやはりGlowMapだろう。1年たって順序は逆になってしまったかもしれない。それでも星空のステージでアイドルたちがセンターステージを走ってきて「行ってきます!」、この瞬間を私たちは待ち望んでいた…!と感慨にふけっていると突如身体に響く「ドーン」という大きな音。MVで花火があるだろうと予想はしていたが実際に間近に打ちあがったのを見るとあらためて野外であることに感謝せずにはいられなかった。
ステージと日光の位置関係によって見づらかったり、日焼け止め塗っておいてよかったとか、意外と冷えてきたから上着はおるか…etc、時々刻々と変化する状況もまた野外ライブの醍醐味なのだと感じたしそういったことすべてが楽しかった。
空白の1年間
7thRが終わって、運営サイドの基本的に去年のコンセプトはそのままという言葉を踏まえるとおそらく追加されたのはアイマス15周年曲の「何度でも笑おう」だけだったのではないだろうか。
それ以外は7thでやりたかったことをそのままやったのではないか、と今となっては思う。
1年間、ライブができないことで何か変わったのか。きっと1年前にやっていたとしても今回のライブは素晴らしいものであったはずだ。
しかし1年間、我々の日常であるライブという非日常がなかったことであらためてライブがどれだけ楽しいものかを再確認したし、それはきっとおそらく私たちだけでなく、今日のミリラジでもちょもが言っていたようにステージに上がる声優さんたちも強く感じたのではないだろうか。それだけ久しぶりのライブで演者さんも感情が昂ぶっているのは見ている私たちにも伝わってきた。
そして声が出せない私たちの気持ちが届いていることを示してくれたマイクなしでの山崎はるかさんの「届いてるよー!」、久しぶりに会った友達に語りかけるかのように自然に出てきた藤井ゆきよさんの「2年間、何してた?」…こんな何気ないやり取りでもあらためて私たちの大好きな非日常に帰ってきたんだなと強く感じることができた。1年という時は過ぎてしまったが、中止にした7thを8thにするのではなく7thReburnという形で開催してくれたこと、きっと数年後にはこのことが私たちにとって大切な思い出になっていることであろう。
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