5年前
5年前の10月3日、まだミリシタは存在しておらず、GREE版いわゆるグリマスのお話。
2016年9月23日、私にとって待望の志保上位イベントが開始になりました。
絆ライブバトル
イベント形式は絆ライブバトル形式。ざっくり言うと30分に1、自然回復するBPという体力を使用してイベント敵を倒して得たptでランキングを競う形式です。
体力回復アイテムであるバトルキャンディ(以下、”飴”と呼称)を使うと3BPつまり1.5時間分の体力を得ることができます。飴は普通に買うと10個で1000円とかですが、ガシャのおまけやイベント効率上昇パッケージについてきます。
敵にも何段階かランクがあり、強い敵ほどpt効率が上昇し、強い敵を出現させるアイテムは弱い敵をBPを使って集めないといけないシステムです。
無限に飴(=金)と時間があれば自分で弱い敵を倒して上位敵出現アイテムを集めてそれを倒して…と繰り返していけばいいのですが、実際にはそれでは勝てません。
イベント敵は同僚やラウンジで共有できるのでトップランナーはラウンジや同盟に支援をお願いしてpt効率のいい敵を出現させるアイテムを貯めてもらい、ランナーの都合のいい時間にイベントアイテムを放流してもらいひたすらそれを狩るというのが主流でした。ミリシタとは違い、貼りつきは必要なく、どれだけ効率いい状態でひたすら飴をかじれるかそこで勝負がつくといっても過言ではありません。その戦いに名乗りを上げたのは今この文章を書いている”ガースー”と可奈志保Pとして実績を残している”cate”の2人でした。
cateくん
さて、今回の戦いでライバルとなるcateくんですが実は直前の志保が絡んでくる短期イベントではライバルではありませんでした。というよりもそのイベントでは初めて1位を狙うと決めた私をラウンジ移動までしてくれて全力でサポートしてくれた戦友でした。
そのイベントでは私の力及ばず2位という結果となりますがイベント後に通話で次こそ…!と2人で話し合った仲です。
そんな彼も今回のイベントではたまたま日程の都合がついたため彼自身の目標を達成するために強大なサポート陣(彼はもともと上位ラウンジ常連所属なのでサポートも強力です)を従えて私の前に立ちはだかりました。昨日の戦友は明日の敵、普段はリプライで軽口をたたき合う仲ですがこの時ばかりはお互いに空リプで絶対に負けないと宣戦布告をしていました。
雨宮天さんの1stライブ
実はこのイベント開催期間中の2016年9月25日に北沢志保の声優でもある雨宮天さんの1stライブが大阪で開催されました。
この話関係あるの?と思ったかもしれません。実は中の人の1stライブということで志保Pや強いミリオンライブのPもたくさん来ていました。
そこで私はターニングポイントとなる2つの出会いを果たします。
1人目が現在も志保Pとして特異な存在感を放っている”セイロス”さん、2人目がのちにグリマスラストイベントで1位をとることになる美也Pの”おっことぬし”さんです。
前述の通りcateくんのサポートが手厚いことは知っていました。しかしながら私は上位ラウンジの所属ではなく同僚も(当時は)一般Pが大半でした。自ラウンジは全力で私のサポートを約束してくれましたが1週間以上効率のいい状態で走るのは難しく、もって期間の半分くらい…といった状況でした。
ライブには私は参加していましたがcateくんは参加していませんでした。時間的には大阪に行ってライブ見て帰ってくるのはデメリットでしたが、ライブに参加して2人と仲良くなったことで支援をお願いすることができました。
イベント開始~
イベント開始後、私は基本的にずっと追う側でした。開始後すぐの週末でライブに参加した時間のロスがやはり大きかったです。こっちが飴を使ってめちゃくちゃ効率よく走っても向こうもそれを見てギアを上げてくる。日中は普通に仕事しているので差は縮まらない。
そんな状況を大きく打ち破ってくれたのがおっことぬしさんとその所属ラウンジでした。彼の所属するラウンジは当時のラウンジイベントで10傑争いをするようなラウンジで当然メンツも強力です。イベント中盤、私がそのラウンジにお邪魔しておっことぬしさんの指示でラウンジメンバーが集めたアイテムに対して私が飴をぶっぱなす。さすがに上位ラウンジが貯めこんでくれたアイテムを短期間で私が消化することで日に日に1位のcateくんとの差が詰まってきました。その勢いは私のサポートをメインでしていたおっことぬしさんが1桁順位に食い込むほどでした。
イベント最終日前日
そしていよいよイベント最終日前日、私はおっことぬしさんのラウンジで直前まで支援をもらいます。
しかし世の中そんなにあまくありません。結局2位のままイベント終了まで残り24時間を切ります。ここで私とセイロスさんの秘策「深夜の人が少ない時間に2人で貯めこんだアイテムを放出してお互いイベント敵をたたけば差が縮まるっしょ」を発動させます。
私は自ラウンジとおっことぬしラウンジにイベント敵を出してもらっていたため、イベント敵発動用のアイテムはほとんど貯めこんでいました。
対してセイロスさんもイベント終了後のエンドロールに載るための10位を目指しており、お互いの目的の一致と雨宮天さんのライブを通して得た絆で2人で深夜2時からラストスパートを開始します。
そして併走から5時間以上が経過し、ついにその瞬間が訪れます。
イベント最終日
イベント1位で迎えた最終日朝8時(残り16時間)、全力で突き放す予定でした…
そこでセイロスさんとの併走を終えて暫定1位に立った私はその安堵感から寝落ちをかまします。その隙をcateくんが見逃すはずはありません。私が起きた時には当然のように2位になっています。
そしてイベント1位の座からわずか数時間で転落した私はメンタルがブレイクしました。とりあえず心配して通話をつないでくれたラウンジメンバーに対して私はごめんなさいbotと化していました。
いや、だってここまで軽く見積もっても50人以上の人が私が1位をとるために協力してくれて手持ちのイベントアイテム(タダじゃないのに…)を惜しげもなく私に投げてくれた。そんな全力の支援を1週間以上も受けてようやく立った1位の座。それを何を勘違いしたのか”安心して寝る”ことで手放す。
絶望 目の前が真っ暗 もう無理
ただでさえ睡眠不足で疲れている身体、ずっと接戦を繰り広げていてすり減った精神、湯水のように使われて底をつきそうな飴(=金)、いろんな疲れに状況がかさなって本当に何をしたらいいのかわからなくなる。
当時を知る人は通話にいた数人しかいませんが彼らがいうには私は半泣きだったそうです。
ああどうしよう、とあたふたしている私に声をかけてくれたのは自分のラウンジのメンバーたちでした。とりあえず最後までやったら?言い訳考えている暇があったら手を動かす!そんな叱咤激励を受けて私はようやく走り出す。
セイロスさんの入れ知恵で時間経過でpt増加する仕組みも手伝い昼過ぎには再度1位の座に返り咲くことができました。
時給2万の女、登場
しかしそんな私にさらなるピンチ。
はい、予定していたptを大幅に超えた激戦に用意していた飴が尽きました。
ガシャの副産物やカードトレードで得ている飴なので実際のレートは10個で1000円よりだいぶ安かったのですがそれが尽きるということはptを稼ぐためには直接課金して飴を買うしかない。
止まったら背中を刺される状況で、私を支えてくれた人たちのためにできることはただ一つ。効率なんて気にせずに飴を買って走る。
課金して得た飴が一瞬で消える。しかしまだ止まることはできない。1000円のセットが3分で消える。1時間で20セット、つまり2万円。まだまだイベント終了までは時間がたくさんある。
私は課金しながら既に何も考えられなくなった状態で「時給2万の女」とつぶやいていたそうです。そしてそんな時給2万の女を追い続けること数時間…
こうして私はミリオンライブで初めての1位を手にすることができました。
自分の担当アイドルのことを「時給2万の女」なんて読んだら間違いなく志保さんに怒られますが、当時の私の限界が生んだ言葉なので「時給2万の女」は私にとっても大事な思い出です。
その時に支えてくれた人たちはつい先日も一緒に集まった大切な友人です。
ちなみに数年後、ミリシタにフィールドを移してもイベントで暫定1位にたった瞬間に寝落ちするのですが…それはまた別のお話。
ところで時給2万の女がいくら稼いだか、ですか?それは皆様の想像にお任せします!
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