で、結局メタル桃子ってなんだったの?~彼女の遺したもの~

雑記

つい先日、「メタル桃子」というワードがTwitterのトレンド上位に食い込むほどの人気となりました。
半分くらいは後でブログ見返した時にこんなことあったなーって振り返るための記事なので気楽に読んでもらえると幸いです。

「メタル桃子」については私もそこまで詳しくないのですが、知ってる範囲でまとめるとこんな感じです。

①ミリシタでの桃子からのメールの1行目が「桃子だけど。」であることにかけて「メタル桃子だけど。」というメールをイラスト付きで投稿した方がいた。
②理由は不明だが投稿した方のTwitterが凍結された。
③投稿が拡散され「メタル桃子」という語感の良さもあり他のイラストが増えてきたタイミングと投稿者の凍結のタイミングがちょうど同じくらいであった。
④「メタル桃子」の画像がたくさん流れてくるので元ネタを調べようとする人が増えるが、元ネタが見つからないという状況の面白さもあって「メタル桃子って何?」「メタル桃子の元ネタなんなの?」等のツイートに「メタル桃子だけど。」と返信を返したりしてるうちにトレンド入り。
⑤トレンド入りを受けてさらに注目する人が増えてイラストもつぶやきも増えて④の流れが加速して一台ムーブメントに…

アイマスPのつぶやいたワードを画像化しているbotを見るとその勢いがわかります

細かいところは間違ってるかもしれませんので補足等あればコメントにいただけると幸いです。
私が気が付いたときには元ネタの人は凍結されていたので見たのはスクショだけでしたが最初の投稿はちょっとサイコっぽさがあるやつでした。(いつの間にか後ろに立ってるメリーさんみたいな印象を受けた。)

こんな感じでトレンドになったと同時に「メタル桃子」というワードに反応した人たちがいろんな作品を作り上げます。
桃子以外には「メタル」という要素しかないのでなんとなく想像しやすくかつ解釈の幅が広いことで様々なメタルが出てきたり、「メタル」をもじったものもありました。以下は作品群についてまとめてくれた方のモーメントです。

またムーブメントのきっかけとなったあぶりマヨくうきさんはTwitterは凍結されたままなのでご自身のPixivで元のイラストをアップしております。(本人とはお知り合いではないので確認は取れてませんがいまだに凍結の原因は不明の様です。)

ここまでが私の観測範囲で起こっていた「メタル桃子」についての出来事です。

そしてここからは「メタル桃子」によってどんな影響があったのかを考えようと思います。

あらかじめ言っておきますが二次創作(特に公式から離れた設定のもの)の是非を語るつもりはありません。
これだけSNSや画像投稿サイトなどで容易に意見を出したり表現が行えるご時世ですので、二次創作で盛り上がった過去があるアイマスに限らず、現存のコンテンツもそれらとは切って離せないと私は考えています。

「メタル桃子」の最大の特徴は普段のファンアートと異なり、桃子のことをあまり知らなくてもある程度のビジュアルをつかんでいれば書くことができることだと思います。
そのため「メタル桃子」のイラストは普段ミリオンライブのイラストを描かない方でも気軽に書くことができ、そのイラストレーターの方々を「ミリオンライブに関係なく」フォローしてる方にもたくさん届いたのではないかと思います。
そういう意味で「メタル桃子」はミリオンライブをよく知らない層への宣伝効果はあったと思います。

少し気になったのが「メタル桃子」が拡散されるばかりで「周防桃子」の内面や特性について触れているものが少ない、という意見が散見されたことです。
私個人の意見ですが「メタル桃子」を目にしたからと言ってそれがそのまま「ミリオンライブ」への興味へつながる人がたくさんいるとは思っていません。
むしろ「メタル桃子」で初めてや久しぶりに「ミリオンライブ」に触れた人の大半は「ミリオンライブ」の名前が頭に少し残る、くらいかもしれません。きっとそういう人たちが、がっつり「ミリオンライブやってみるかー」ってなるのにはこれだけでは足りないと思ってます。
こういうよくわからないお祭りみたいなのに複数回触れてピンとくるキャラがいたり、こういうお祭りで「ミリオンライブ」が頭にインプットされた状態で他に別のところ(公式のキャンペーンだったり、ライブの映像だったり、TVのCMだったり)から強い衝撃が来てようやく手を出すくらいだと思ってます。こういうお祭りは起こること、それ自体に意味があると思ってます。
(最近よくある球場やスタジアムの命名権で聴いた企業名が最初は知らない会社で違和感しかなかったのにだんだん親しみを覚えていくような感じで目にする・耳にすることによって記憶に刷り込まれていく、それによっていろいろなことへのハードルが下がるというのはとても大事なことです。)
桃子Pの桃子はもっとこんなところもあるんだよ!という心の叫びが聞こえてきそうですが、興味本位に「メタル桃子」を見に来た人に「周防桃子」を前面に出したら押しつけがましさを感じるかもしれません。(その辺は伝え方や受け取り手によるので一概にプラスともマイナスとも言えませんが…)
なのでどちらかというといろいろ細かいことを心配するくらいなら、私たちがなんだかわからないけど楽しんでるその姿をただ単に見せてる方が外から見てる人への不思議さも相まって興味を引くと個人的には思ってます。
ただ、割合は少なくても「メタル桃子」から「ミリオンライブ」に入る人もいると思います。そういった人たちに「周防桃子」を宣伝することは効果的だと思いますし、せっかく「メタル桃子」という看板に興味を持ってくれたのであれば入り口は整備しておいた方がいいに越したことはありません。
その辺、桃子のPさんは熱心な方が多いので誰かいるだろうなーと思ってたけど、実際にたくさん見かけましたので心配はいらないと思いますが、「周防桃子」の内面や特性について触れているものが少ないということを感じているくらいであれば「周防桃子」についてイラストでも文章でも曲紹介でも何でもいいから書いてみるといいのではないかなーと思います。(よほど拡散に自信がある人以外は検索ワードを意識してくださいね。)
「メタル桃子」は「メタル桃子」、「周防桃子」は「周防桃子」としてどっちも良いものとして広めていけばいいと私は思います。

また、今回の件で面白いな、と思ったのはこれです。


ツイートにも書いてある通り、グリマス時代にはちょっと普通のアイドルものでは考えにくい設定のイベントなども多数あったので「メタル桃子」もその一環だと思ってる人がいたということです。(「アイドルヒーローズ」「アイドルスペースウォーズ」など本当にたくさんあるのでグリマスのイベント名で気になったものがあれば少し調べてみてください。きっとミリオンマガジンVol.3がその辺を手厚くフォローしてくれていると私は信じてます。)
確かにグリマス公式が用意したまるで二次創作かのような設定が作りこまれた作品群も楽しいことには違いないのですが、何も知らなくても楽しめるという点で、今回の「メタル桃子」がここまで拡散されたのかもしれないと考えると、つい元からある設定などを気にしてしまいがちですが、自由な発想って大事なんだなーってあらためて気づかされた気がします。

私は創作活動はしないのでただ「メタル桃子」をただ楽しんで眺めているだけでしたが、TLに流れてくる様々なイラスト・やり取り、とても面白かったです。「メタル桃子」の生みの親のみならずムーブメントに携わったすべての人にこの場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。

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