私はミリオンBCが好きじゃなかった

私はミリオンBCが好きじゃなかった

はじめに

今では上のツイートのようにミリオンBC大好きな私ですが…記事のタイトルの通り、元々電撃マオウでミリオンBCを追っていた最初の数か月は正直に言ってあまり好きではありませんでした。
大きな理由はこの二つです。
①絵柄・表情のつけ方
②志保の扱い
まず、絵柄についてですが、グリマスやミリシタといった公式の絵柄からはちょっと離れていて、キャラに少し稲山先生独自色を取り入れた感じがカバーイラストからも見て取れます。私は公式の絵になじみがあったので少し躊躇していました。さらに表情、これは負のオーラを纏っている時が特にそうだと思いますがかわいらしさを抑えたどちらかといえばアイドルがしなそうな苦々しい表情や悲しい顔を描かれることが多いです。そこにも違和感を感じていて、最初はあまりすんなりと入れませんでした。
そして志保の扱いについて。志保は劇場版アイドルマスターを見たかたならわかるかもしれませんが結構きついことを空気も読まずに言うので物語を動かす要素として使いやすいんだと思います。
一部の日常系と言われるものを除いて、物語には起承転結が存在します。平坦で盛り上がりのない物語は基本的に好まれません。たとえば水戸黄門であれば悪代官が出てきて悪事を働き、それを助さん角さんを率いた黄門様御一行がハッピーエンドに導くことで見ている人はスカッとします。そう、志保は悪代官の役にされやすいのです。志保の性格が多分に関係しているのですが、志保Pである私にはそれが面白くありません。いつも和を乱して起点にさせられてしまうのはやはり担当としては自分の担当にはできれば笑顔でいてほしい、損な役回りはしてほしくない。しかしミリオンBCはわかりやすく志保は悪さをして物語を動かす役です。
それを見て私は率直に「志保はまたこういう役割をさせられるのか…」と思わずにはいられませんでした。
可奈がメインですが志保が主役級の扱いであると事前に聞いていた分、より一層嫌悪感は強かったかもしれません。

なぜ志保は損な役回りをさせられやすいのか

そもそもなぜ志保は損な役回り(他人にきつく当たる等)をさせられるのでしょうか。
それには志保の家庭環境が大いにかかわってきます。
志保は 細かい点はグリマス・ミリシタ・ミリオンBCで差異があったりするのですが、公式の設定で「母子家庭」であり「歳の離れた弟」がいるというのは共通しています。
まず、母子家庭であること。志保は母子家庭であり、父親とは小さいころに分かれたのであろう描写、また志保のセリフなどから父親、ひいては年上の男性への憧憬を見て取れます。それに対して母親への言及はとても少ないです。(ミリオンBCでは家庭環境も特段悪くはなさそうですが)母娘でべたべたしたり、一緒に買い物に行ったりするといった機会だったりは多くないのでしょう。あまり母親との距離が近くない分、母親への依存は少なく、また歳の離れた弟の面倒も志保が結構な部分で見ています。志保は14歳にして家庭で姉であると同時にある種弟に対しては小さな母親的な面も担っているのでしょう。そのことで志保は自分のことは自分で何とかしなければならず、甘えたことがないので甘え方がわからない状態になっています。そのことが志保に極度の自立を促し、自分でできないことがあれば他人を頼るのではなく自分の努力で解決すべきという考え方を植え付けます。
そして志保は弟の送り迎えなどを行うために自分の時間が少なく、ほとんど同級生の友達の話題は出てきません。学校でも自立しているであろう志保は同年代の友達とのコミュニケーションも必要以上にはとらないであろうことが想起され、そのことは周囲を見渡す能力や、いわゆる空気を読む能力の乏しさにつながります。
このような環境から育ったマイナスの側面をとると、自分のことは自分ですべきと考え、特に努力していないものに対してのあたりが非常にキツく、さらにオブラートに包むことなどせずにとげのある物言いをするキャラになってしまいます。これは志保にとってはほんの一面なのですが、その一面が物語を動かすのに使いやすいが故に頻用されてしまい、一部の人にとっての志保のイメージが何にでもかみつく「狂犬」のような印象になってしまったのかもしれません。
(志保さんにはもっとたくさんのいい面があるのですがその話は長くなるので割愛)

私がミリオンBCアリでは?って思った瞬間

そんなありきたりな狂犬っぽい北沢志保が描かれるのか…って思っていたミリオンBCですが、1巻の第3話(128ページ)で雪歩が「男の人の前で歌えませーん!!」と叫ぶシーンから印象が変わってきます。
特設ページから第3話も無料で読めます。2019年1月上旬現在、2巻の途中まで無料で公開されてますので是非)
雪歩の「できなかった」昔と「できるようになった」今の表情の対比が鮮烈で、もしかしたらミリオンBCは「アイドルの話」ではなく「アイドルも1人の女の子」という話なのでは?と思い始めてきました。
(ちなみに2話でも志保のダンス苦手についても触れられていましたがただのマイナス要素だったのでそこまで考えが至っていませんでした)
普段ステージ上で輝く彼女たちがどんな生活を送っているのか。当たり前のようにパフォーマンスをこなす彼女たちが、「できない」「わからない」とどうやって向き合っているのか。
それをより印象的に書くために私が公式との差に違和感を覚えるといった【この絵柄・表情】なのではないか、と。
イラストには詳しくないので個人的な感想になりますが、稲山先生の書く【悔しい】や【悲しい】には アニメ的ではあまりなくどちらかというとその感情が伝わってくるリアルさがあると思います。今はこの物語をよりリアルにするためのエッセンスで必要な要素だと思っています。
ちなみに私が本格的にミリオンBCを好きになったのは2巻からです。無料で読めるのでミリシタのイベント中にオートライブパス使いながらでもいいと思うのでたくさんの人に読んでもらいたいな、と今は心から思っています。
個人的に1巻を読んでほしいのは可奈と星梨花の担当P、あとは出番は少ないけど律子・雪歩・美希はかっこいいのでぜひ!(現在公開中の2巻前半部分はまつり担当は読んでください!)
志保の担当はしんどいけど志保のことをより好きになれると思うので頑張って4巻まで読んで!北沢狂犬物語だと思って読まないのはもったいなさ過ぎるから!!

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